治具とは？代表的な種類や活用のポイントを紹介！

治具は、製造業やものづくり分野において欠かせない器具です。

とはいえ、治具と一口に言っても様々な種類があり、それぞれで用途が異なります。

そこでこの記事では、治具の特徴や代表的な種類、それから活用のポイントについて詳しく解説していきます。

治具について理解を深めることによって、生産性や効率の向上、アイデアの創出に繋げやすくなりますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

治具とは？

治具は、対象物を固定し、正確な位置決めや加工を行うための補助器具のことです。
現在では、機械加工や検査、測定や組み立てなど、あらゆる作業を効率的に行うために使用されています。

以下、治具と工具の違い、それから治具の語源について見ていきましょう。

工具との違い

治具と工具は非常に似た言葉ではありますが、役割や目的が違います。

工具は、対象物に対して直接加工を施すものであり、治具は加工をしやすくするための道具です。
つまり、治具は、工具による加工をサポートするための役割を持っているということです。

治具の語源

治具という言葉は、英語の「JIG」から来ています。
JIGとは、工作物を固定し、加工位置をリードする道具の総称です。

「治具」ではなく「冶具」と表現されることもありますが、これは鍛冶の「冶」からきているといわれています。

ただし、鍛冶の「冶」は「じ」ではなく「や」と読むため、表現方法としては「冶具」ではなく「治具」が正しいということになります。

治具を活用するメリット

製造業やものづくり分野において、治具を活用するメリットは以下の通りです。

• 生産性の向上に繋がる
• 精度や正確性が高まる
• 機械の検査時間を短縮できる

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

生産性の向上に繋がる

治具を活用することによって、作業スピードやスタッフの負担軽減に繋げられるため、結果として生産性の向上にも期待できるようになります。

近年では、生産性の向上を目指し、部品を素早く正確に固定できる治具や、一度に複数の部品を扱える治具などが人気を集めています。

精度や正確性が高まる

治具は、製品の組み立てを補助する役割を持った道具です。

組み立ての際に治具を活用することによって、製品を常に適切な位置に固定できるため、作業の精度や正確性の向上に繋げやすくなります。

機械の検査時間を短縮できる

先ほども解説したように、治具は製品を固定する目的だけでなく、機械の検査でも使われています。

検査治具や測定治具を活用することによって、製品の対応性や寸法などを正確に計測できるため、品質を担保できるようになるのです。

治具の代表的な種類

以下、治具の代表的な種類について詳しく見ていきましょう。

固定治具

固定治具とは、製品を固定するための治具です。
部品を加工機械にしっかりと固定できるため、加工の精度や生産性の向上に繋げられます。

そんな固定治具には、工作物を締め付けて固定するものや、穴に挿入することで固定するものなど、様々な種類があります。

検査治具

検査治具とは、製品や機械の寸法や形状、表面の状態などを検査するときに使用する治具です。
主に、品質を担保する目的で使用されます。

スタッフの技術や経験に関係なく、適切な合否判定が行えるため、作業スピードの改善はもちろん、検査品質の向上にも繋げやすくなります。

検査治具は、部品や製品ごとに用意しなければならないため、大量生産の際に用いられることが多いです。

加工治具

加工治具は、その名の通り製品の加工時に使用される治具です。

• 溶接
• 塗装
• カシメ
• 切断

など、様々な加工において、製品の形に合う台を用いて固定します。

製品の形や作業内容に合わせて設計されることが多く、基本的にはオーダーメイドとなります。

組立治具

組立治具とは、組み立て作業を安全に、そして効率的に行うために使用する治具です。

各部品を固定し、正しい位置をキープできるようになるため、スピーディかつ効率的に組み立て作業を行えます。

これにより、各製品の品質向上に期待できるようになります。

治具を設計するときのポイント

製造や検査などで使用する治具を設計するときは、以下のポイントを意識することが大切です。

• 目的を明確にする
• 安全性と使いやすさにフォーカスする
• メンテナンスのしやすさも考慮する

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

目的を明確にする

治具には様々な種類があり、それぞれで役割が異なります。

また、作業内容や製品によって治具の形状を変える必要が出てくる場合もありますので、まずは目的を明確にするところから始めましょう。

• 製品を固定しておきたい
• 検査効率を最大化したい

など、目的が明確になれば、自ずと治具に必要な構成や機能が定まるため、スムーズに治具設計を行えるようになります。

安全性と使いやすさにフォーカスする

治具は、作業の安全性確保や効率化を手助けしてくれる道具です。
治具自体の安全性が低く、使いにくければ意味がありません。

そのため、加工作業の安全性確保や使いやすさにフォーカスして設計する必要があります。

加工者の立場に立ち、あらゆる角度から工夫を凝らすことによって、安全かつ使いやすい治具を設計できるようになります。

メンテナンスのしやすさも考慮する

治具は使い捨てではなく、何度も繰り返し使用することが多いです。

しかし、治具は消耗品であり、使用していれば徐々に劣化していきます。
劣化スピードを遅らせるためには、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。

複雑な形状になっていると、手入れが難しくなり、治具の劣化スピードが早くなってしまうため、メンテナンスのしやすさも考慮して設計しましょう。

治具製作の流れ

治具製作を外部に依頼する場合、以下のような流れで進んでいきます。

1. 打ち合わせ
2. 見積もり発行
3. 設計
4. 製作

治具は、仕上がりによって品質や製造効率が大きく変わります。

目的に合った治具を製作し、生産性や安全性、品質の向上に繋げるためには、緻密な打ち合わせを行わなければなりません。

打ち合わせが終わったら、業者から見積もりが発行されます。

見積もりの段階であれば、仕様の変更や要望の追加が可能な場合が多いため、必要に応じて相談しましょう。

その後、設計を行って製作に入ります。

治具製作なら「Taiga」がおすすめ！

治具は、生産性や安全性、品質を左右する重要な器具です。

設備や環境が整っている場合は自社で設計から製造までを行うこともできますが、そうでない場合は外注を検討する必要があります。

しかし、クオリティが品質や製造効率に大きく関係してくるため、安易に外注先を選定することはできませんよね。

自社に合った質の高い治具を製作してくれるパートナーを見つけたい場合は、ぜひ「Taiga」をご活用ください。

Taigaは、スムーズなものづくりを提供する製造業のマッチングサービスです。

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ワンクリックで同じ仕様の部品を再購入することもできますので、業務効率や生産性の向上にも繋げられます。

治具製作の依頼先をお探しの方は、Taigaまでお気軽にご相談ください。

まとめ

製造業やものづくり分野において重要な役割を果たす治具。
対象物を固定して生産性を高めたり、検査や測定の品質を高めるために使用することが多いです。

そんな治具は、対象物や作業内容に応じてオーダーメイドで製造するケースがほとんどであり、仕上がりによって品質や製造効率が大きく変わります。

外部に設計や製造を発注する場合は、信頼できる業者を慎重に探していかなければなりません。
とはいえ、数ある選択肢の中から依頼先を絞り込むのは時間もかかりますし、手間もかかります。

スムーズに依頼先を見つけたい方には、Taigaがおすすめです。

Taigaをご活用いただければ、信頼できる業者をスムーズに見つけられるだけでなく、コミュニケーションにおける課題もクリアできます。

詳細については担当スタッフが丁寧にご説明いたしますので、気になる方はお気軽にご相談ください。